絵子の縁側便り 10月号

2023年10月
谷合 公子

毎年10月は「乳がん月間」。日本全国でピンクリボン運動が行われます。ブーゲンビリアは10月28日(土)13時よりJR立川駅北口のコンコースで「街頭乳がんの啓発活動」を行う予定です。多くの皆さんに私達の声を届けたいと思います。興味がある方は、是非とも来ていただければ嬉しいです。

乳がん検診を受けよう・街頭乳がん啓発活動
atJR立川駅北口2階コンコース

ピンクリボン運動は、アメリカで1980年代に、娘さんを乳がんで亡くしたご家族が「同じ悲しみを繰り返さないように」との願いをこめてピンク色のリボンを送ったことが始まりだといわれています。私達も「同じ悲しみを繰り返さないように」との願いをこめて、精一杯声を出してまいります。

13年前私が乳がんと診断された時に主治医は「今は、日本人女性の16人に1人が生涯のうちに乳がんになるといわれています。例えば4面のテニスコートにダブルスでプレイしている女性が16人いる。その中の1人が乳がんになる」と話してくださいました。きっと「あなた1人だけじゃない」とわかりやすく言葉を選んでくださったと思います。

それ以来当時はテニスコートを目の前にすれば「16人に1人」が頭に浮かび、電車に乗れば、この車両には何人かな、エレベーターに乗ればこの中の何人かなと周りの人達には迷惑千万に勝手に想像して「自分1人ではないのだ」と自分を励ましていました。それが今では、日本人女性の「9人に1人」が生涯の間に乳がんになるといわれるようになり本当に驚いています。かつてがんは不治の病といわれた時代がありましたが、今では乳がんは早期に発見して適切な治療をすれば10年後の相対生存率は、90%以上といわれています。

近年勧められているのが「ブレスト・アウェアネス」。これは、日頃から自分の乳房の状態に関心を持って、乳房を意識する生活習慣のことです。

  1. 自分の乳房の状態を知る
  2. 乳房の変化に気をつける
  3. 乳房の変化に気づいたらすぐ乳腺外来のある医療機関に行く
  4. 40歳になったら2年に1回乳がん検診を受診

私自身は、40代後半で初めて乳がん検診を受け、がんがみつかりました。40歳になって直ぐに検診を受けていたら、という反省があります。ブレスト・アウェアネスについて詳しくは、

参考ホームページ

10月になり散歩していると、民家の生垣から甘い良い香りが漂っているのに気づきます。金木犀のオレンジ色の花が金色に輝くように咲いています。子供の頃からこの香りが好きで、小さいガラス瓶に花を集めて香りを楽しんでいました。

子供の頃のそんな記憶は甦るものの、最近人の名前が出てこないことが度々あります。昨日食べた晩ご飯のメニューも思い出せないこともあり、年老いたなとしんみりします。そんな中、新聞広告に綾小路きみまろさんのネタ「言ったことは忘れ、言おうとしたことまで忘れ、忘れたことも忘れました。」が目に飛び込んできて大笑いできました。

いよいよ秋本番。凄まじい暑さだった夏が去り過ごしやすい季節がやってきました。芸術の秋・読書の秋・スポーツの秋・食欲の秋と皆さんが好きな秋を存分に楽しまれるように祈っております。

Photo by 玉井八平氏(玉井公子副理事長父)