絵子の縁側便り 4月号
2023年4月
津根 静香
桜が咲き始めた頃合い、統括理事長の内田絵子よりお声かけを頂き、副理事長のダブル公子方々に加わり、このコーナーを書かせて頂くことになりました津根静香です。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
過去の「絵子の縁側便り」を見ると、3年前に遡り、サブタイトルに「絵子の斜め読み・コロナ情報」とあり、厳しいコロナ禍で始まったものだとわかりました。先月からマスクの自由化、来月から新型コロナは5類に分類されます。今月は、花粉症や気温的にも、もうしばらく皆さんのマスク着用はあるかもしれませんが、少しずつコロナ前の暮らしに戻れるといいなぁ、いやある意味では、全く新しい暮らしが始まっているのかもしれませんね。
「がん体験後の5つの変化」
- 一日一日を大切に。生きていることに感謝する。(人生に対する感謝)
- 生きがいについて考え、人生の優先順位が変わる。(新たな視点)
- 周囲のささえに気づき、人の痛みがわかる。(他者との関係)
- 終わりを受け入れ、自分に素直になる。(人間としての強さ)
- 自然への感謝が鋭敏になる。(大いなる存在を感じる)
すべての人に5つの変化が起きるわけではないのですが、お一人お一人、考えの変化を見ていくと、5つのうちのどれかは当てはまります。
「がん患者のこころをささえる言葉」 清水 研 著
この春、乳がんの告知から10年が経ちますが、3に対して、お喋りではない私が、更に傾聴モードに入ることが多くなりました。4に対しては、再発したとしても、慌てない。良い意味で諦め、俯瞰して治療を進めていくような気がしています。5に対しては、さほど草木、花などに興味はなかったのですが、探して喜んでいる私がいます。雲や夕日(朝日は早起きが苦手で…)、月や星を見ようと、空を見上げることが多くなりました。
そして更に新型コロナによる暮らしの変化を重ね合わせ考えてみると、私の場合は…
- 人と人が直接会って話をする、食事をする楽しみを実感。Zoomなかなか受け入れ難いです。
- 3密を避ける為、体力作りも兼ねて、ハイキングクラブへ加入。因みにリーダーは86歳です。これからの季節は多くの草花を見ることができ楽しみです。ミミガタテンナンショウは、一度見たら忘れられない奇妙な植物ですよ。
- やめられるようで、やめられないボランティア活動。「自利利他」の言葉が腑に落ちるのです。
がんと言わずとも病気の経験は生き方を変え、コロナ禍の経験は暮らしを変えるチャンスと時間をもらったように感じています。皆さんはどうでしょうか?
ぽかぽか陽気の春、到来!
2023年度が始まります。
皆さんは、どんな4月を迎えていますか?
Photo by 玉井八平氏(玉井公子副理事長父)
「“シュンラン” 多摩森林科学園にて」