絵子の縁側便り 1月号
2022年1月吉日
内田絵子
寒中お見舞い申し上げます。
冬の空は青く澄み、夜には星々が冴えわたり、北国の山々はすっかり雪景、カレンダーが新しくなるこの季節、コロナが終息し、未来をひらく活動のスケジュールや心弾む予定を書き込みたいものですね。会員の皆様は、新しい年の夢や目標を書きこまれたでしょうか。
57年前の授業で「夢とは見るものではなく形にするものだ・・・標高の低い山であれ、高い山であれ、頂を極めるには最初の一歩から。最初の一歩を踏み出さなければ、頂に到達することは出来ない」恐れずチャレンジしよう、幾つになってもです。「青春とは心の若さである」といいますからね。
教師の熱いメッセージを時々思い出します。肝心の授業の内容はまるで覚えていないのですが、第18回東京オリンピック、93国の選手を招聘し東京で開催した1964年の授業中の一コマの懐かしい思い出です。今でも、へこんだ時に自分自身を奮い立たせるおまじないのように「一歩一歩」と、反芻しながら活動しています。
プロスキーヤー・冒険家で七大陸最高峰滑降も遂げた世界のミウラの三浦雄一郎氏は「人間、初めに夢ありき。幾つになっても挑戦し続けることが生きがいになるんです」と、語られ、また99歳でモンブランの大氷河滑降に挑む父親に「人間の夢と可能性に素直に心を打たれ、何歳になっても夢をあきらめてはいけないということを父から再び学んだような気がします」と、インタビューに答えられた雑誌を目にしたことがあります。
現実生活の中では夢や志とは、ほど遠い世界に生きていますが、それでも今、与えられた状況や生活の中で、全力を尽くさなければ,一生夢や志には届かないように感じて「一日を充実したものにする。それが一年の充実、10年後の充実、人生の充実に繋がっていくのです」との先人の言葉が胸に沁みます。ささやかな実践を試みる日々ですが、なかなか思うようにいきません、それでも夢多かったあの時代を思い返しながら、一日の連続が、一生と、今日一日の充実が、人生の充実に繋がると新しい年に向かってこころ豊かに生きていこうと思います。「理想を高くかかげよ、信念を強く打ち立てよ、堂々と闊歩せよ」そんな若者に向けた激励メッセージを北風が、私にも届けてくれました。
今年は、些細なことでも新しい小さなチャレンジに立ち向かう自分でいようと新たに決意する年のはじめです。
皆様のご健康と新しいチャレンジが達成し、2022年が良き年となることを心より念じております。