♪ブーゲンビリア第47号(通巻114号)2008年11月号より
「病気、老化現象、環境汚染、年金問題、がん、不況、高血圧、大地震、戦争、死、長寿願望、嫁姑問題、熟年夫婦のあり方、老後の過ごし方、健康、インフルエンザの猛威、がん再発、愛する人との別離等々」
人間いつどんな形で大苦難や悲しみ、絶望におそわれるか誰にも予測できません。
そうかと言って、ただビクビクと不安な気持ちで毎日を送るだけでは、生きている意味があるかと考えてしまう…。もう少し豊かに、心安らかに暮らせる智恵を持ちたいと思います。 人間は強いようで弱いものです。でもまた、案外弱いようで強いのも人間ではないでしょうか。自身の内なる生命力、生きる力や勇気を信じて、真正面から「これでよし! エイヤー」とかけ声をかけて、苦難(困った物、嫌なもの)のとびらを開けてみることが出来るのではないでしょうか。
「その人に超えられない苦難は、この世に存在しない」と先人たちのメッセージが強く胸にひびきます。これから来るであろうと予測される「苦難の時代」。
それはただ恐れ、忌み嫌うものなのでしょうか。その中に、何か大事な「生きる力」が秘められているのではないでしょうか。
人生を生き抜く上で不可欠なもの。精神力を高め、人間性の向上につながるもの。
真の幸福に導く貴重な教材。というようなキーワードが隠されているのでは…。自身の「生きる力・潜在能力」を信じて日々学んでいくことが大事かなーと考えますが、皆様はいかが、お考えでしょうか。
読書の秋、思考の秋、学びの秋と言いますが、思えば物心つく頃というか、学生時代からの悪いクセで、試験前になると無性に読書に没頭したり、急に机周りの乱雑さが気になり、整理整頓に時間を費やしたり、ここが話しのポイントというような核心時には、決まって風の音や窓の外の世界の動きが気になり、心がさわいだり、大事なここ一番という時に、いつもボウーとしていた子ども時代が思い出されます。 「やればできるのに! もっと伸びるはずだ!…」と、出来の悪い子を励ます教師の常套手段の言葉をシャワーのようにあびた日々を思い出し、いつまで経ってもなんだか腰の定まらない我が身のふがいなさに、申し訳ないような気持ちになった夜でした。
気を取り直して古い本を読み進めると、西洋医学と東洋医学を融合した健康指導をしていらっしゃる春山茂樹氏の論によれば、人間は125歳まで生きる権利を遺伝子から保証されていると、書かれています。 「誕生、老いること、病気、死」、これらは、私たちの意志だけではどうすることも出来ない事柄です。これは遺伝子が決めているとか。だから、一般論として遺伝子は意志を持つと考えられているのでしょうか。 春山先生によれば「遺伝子は日常的に私たちにたくさんのメッセージを送ってくれるのです。イヤなサインが送られてきた時には、ストレスを感じ、ほめられた時は、快感というもので分かる」と言われています。 遺伝子が傷つくと、糖尿病・高血圧・痛風といった慢性病になり、また、プラス思考パターンで考えていくことによって、ベーターエンドルフィンなど、脳内モルヒネが分泌されることは、周知の事実です。
人間の脳は三つの部分から成り立っていると言われています。
①損得しか考えない「原始脳」
②他人を承認したり、高度な働きを司る「人間脳」
③「原始脳」「人間脳」両方をつなぐのが感情をコントロールする「原始哺乳の脳」
人が満足を感じている時は、原始脳と人間脳のバランスが取れています。
イライラするとバランスが崩れる、それがストレスと言われています。
心がプラス発想すれば、体内製薬工場では、身体のためになる薬が作り出され、血液サラサラ、血管の目詰まりを防ぎ、免疫力を高め、健康が保たれます。
また、脳内モルヒネ増加のために適度な筋肉運動が良いことは言うまでもありません。
人間の欲求と人間の脳のバランスは、どのように連携しているのでしょうか。とても不思議に思います。また、神さまは人間に脳の三つの部分を与え、何をたくされて、人間を創られたのでしょうか。
自分の欲求と脳を、どのように使ったら、心は喜ぶのだろうか…と、秋の夜長をつらつらと考えたのですが私のような凡人には、答えがまだ出ません。それでも考え続けるのが大事かな~と思っています。
マズローの欲求段階説(再登場ですが)
一番目 食欲、性欲、睡眠
二番目 心と身体の安全の欲求
三番目 愛と所属の欲求
四番目 他者から認められたいという承認の欲求
五番目 自己実現の欲求で、これが最も高次元のものです。
「他人と自分の境なく、心の命ずるままに行動して、気がついてみたら世のため人のための行いになって、理想郷と表現されています。
それぞれの欲求を満たすたび、ご褒美として、脳内モルヒネが与えられると言われています。欲求のレベルが高くなるほど、脳内モルヒネの快感も増していくというのも、いまや定説となっています。
欲を楽しんで、ふくらませていく。すると、いつの間にか、私たちはより高次な欲にたどり着くことが出来ます。
高い境地に達すると、滅多に病気にならず、至福の感情を持ったままに、長寿が保てるのです。」と、解説されています。
これからは、至福な長寿の人生を目標に掲げ、生き生きと、おおらかに、生きる歓びに満たされた新しい価値観に目覚めた人生のページを埋めていきたいと思います。 お仲間たちの一人ひとりが、それぞれの至福の感情を持ったままに、長寿が保たれ、楽しい、豊かな、幸せな秋のグラデーションに染まることをお祈りします。
紅葉狩りにクリスマス、楽しいことがたくさんありそうです。
お互いにがんばって人生を楽しみましょう。
これからもどうぞよろしくお願いします。