絵子の縁側便り 6月号

2025年6月
 津根 静香

 6月となり、今年も半分過ぎようとしています。今年の冬は多くの積雪がありました。これも地球温暖化の影響のようで、観測記録を更新した地域が増えたようです。降り続く雪で、連日の雪かき作業、更に家に閉じ込められ、雪の重みで窓ガラスや屋根が壊れると…まさしく災害です。2月末には大規模な山火事が3件、岩手、長野、山梨で、ほぼ同時期に起こりました。昨年、ロサンゼルスでの山火事の報道で大変だと感じていたのですが、日本でも起こってしまいました。鎮火の決め手は、やはり自然の力、雨や雪だったようで、3月末には、愛媛と岡山、宮崎でも起こってしまいました。

 今年は昭和100年とのこと。高度成長期に建てられた建造物や水道管などのインフラは、耐久性の限界になっている場所が多いとか。埼玉県八潮市で起こった道路陥没事故はそのひとつで、その後あちこちで道路の陥没は起きているようです。日本のどこに行っても便利に暮らせるようになりましたが、人口の減少で今後特に地方では、どう考え対処していくのかは、大きな課題だと思います。それに関連して、日本百名山を崩して、ソーラーパネルを設置するニュースを見ました。山を形作っていた木々を切り倒し人工物を置いていく訳です。これまで農地だった所がソーラーパネル畑になっているのをみて、とても心苦しいところがありました。人が暮らす場の選択が広がる一方、人の暮らしに対する価値観も変わってきているので、今後どうなっていくのかなあと気になります。

 最後に地震について。現在では、次の南海トラフ地震発生の切迫性が高い状態だと言われています。皆さん、防災グッズ等の準備はされているでしょうか? 「自助、共助、公助」を考える時、避難方法も多様化しています。自宅待機、車での避難生活、公民館等の避難場所への移動…。いずれにしても自分が困らないように安心、安全に過ごせるようにするしかないと思います。どこで地震にあうのかわからないので、防災グッズをコンパクトにまとめ持ち歩く人も増えているようです。そんな研修会に参加したので、防災グッズをまとめてみました。100均のお店に行くと、圧縮したタオルや下着、靴下など、また清潔を保つグッズが沢山ありました。非常食やかっぱ、カイロ、ライト、携帯トイレ、応急処置のグッズなどは、登山用品と重なるものがあると思いました。その他に大切な物として病気をもつ私としては、数日分の常用薬です。そして薬手帳でなくても、薬局でもらう薬の説明書があれば良いと思います。

 能登半島にいる友人がいることを以前の私の縁側便りで書きましたが1年が経ち、少し気持ちや暮らしの体制が整ったとの連絡があり、4月中旬に会うことができました。やっと通ることができるようになった道を車で走りましたが、多くのアップダウンがあり、地形の変化を強く感じました。山が崩れた所に道はできたけれど、両サイドの倒木や土砂がそのまま。「輪島」の建物は、崩れてそのままのものもあれば、ブルーシートで覆われたもの、更地にされたものもあり、そこにはあまり人の暮らしが見えませんでした。とても静かで雨も降っていたので、とても寂しさを感じました。友人は「穴水」のみなし住宅に住んでいますが、「珠洲」の実家に毎日通っています。「白米千枚田」の海岸には、沢山の流木があり、まだまだ除去作業をするショベルカーがありました。実家に着き、地震当時、避難時の話、今後の暮らしについての話を聞きました。「大変だったですね」と話すと「いやいや、みんな同じだから」と言われました。実家では水は井戸からなので使えましたが、トイレは「浄化槽が壊れて使えないのよ。業者に頼んでいるけど、順番待ち」とのことで、携帯トイレを使う貴重な体験をしました。友人は、丁度仕事を完全退職されたので庭作りを始めると話され、本棚には「ターシャの庭」の本があり「庭を見に、また来てね!」との前向きな言葉に、気持ちが明るくなりました。

 今年に入り、思うことを徒然に書きましたが、「絵子の縁側便り」を書くようになり、自分の病気、身近なことから、日本のこと、世界のこと、地球のことにアンテナを張るようになりました。私の小さな心のつぶやきではありますが、これからもお付き合いの程、よろしくお願いします。

Photo by 玉井八平氏(玉井公子副理事長父)