絵子の縁側便り 1月号
2024年1月
谷合 公子
新しい年が始まりました。いかがお過ごしでしょうか。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
- 「がんという病気に向き合いながら自分らしく生き抜く」
- サードコミュニティプレイス
- Pay It Forward(恩送り)
1:生存期間重視の不治の病とされていたがんは、医療の進歩で「その人らしさ重視」の慢性疾患へと変わった。それとともに、がんと診断された患者も「がん患者として生き抜く」から、「がんという病気に向き合いながら自分らしく生き抜く」に変わった。
2:がんのことでも何でも話せる家庭でも職場でもない第3の居心地の良い場所、サードコミュニティプレイスが必要である。
3:Pay It Forward(恩送り)とは、 善意や親切などを受けた相手に返すのではなく、次の誰かへ渡していくこと。
上記の1・2・3は、2019年11月14日に行われた当会の学習会で、当時の聖路加国際病院副院長・ブレストセンター長の山内英子医師が演題「がんサバイバーシップとは~患者の人生を共に考える医療を目指して~」で話された内容の一部です。がんと診断された患者のその後の人生にも寄り添ったお話でとても感銘を受けました。私自身は、がんと診断されてから13年が過ぎました。自分らしく生きているか、がん患者としてではなくなりたい自分に近づいているか、自答自問する日々です。
皆さんは、サードコミュニティプレイスは持っていますか。手前味噌ですがブーゲンビリアの様々な集まりはそれにふさわしい場所になり得ると思います。そして、恩返しという言葉はよく聞きますが、Pay It Forward(恩送り)という言葉を私は知りませんでした。1人1人が行えば世の中が変わる恩のバトンリレーです。受け取ったバトンを次の方に渡せるよう努力したいです。
1月は、1年の抱負を語り合う機会が多い月です。最近知り合いになった方が、夜寝る前に認知症予防のために小倉百人一首を諳んじていると話してくださいました。私は、寝る前に1時間ぐらいスマホでブログを読んだり、ゲームしたりして時間を潰す悪い習慣があり、非常に寝つきが悪いのをなくそうと思い立ち、その時間に小倉百人一首の本のページをめくることを新年の日課と決めました。
皆さんは、どんな抱負をお持ちでしょうか。
2024年の皆さんのご多幸を心よりお祈り申し上げます。
Photo by 玉井八平氏(玉井公子副理事長父)