絵子の縁側便り 11月号
2021年10月1日
内田絵子
「秋の日は釣瓶おとし」秋の日没は早くすぐに暗くなり何かもの悲しく感じますが、晩秋は心落ち着く季節でもあり積み上げられた本の中から普段手を付けない本のページを開いて実りの秋、文化の秋に浸っています。皆様は、どのような晩秋を過ごされていらっしゃるのでしょうか。
またこの時季テレビで秋の風物詩といえる稲刈りの様子が見られるようになります。この一年、手塩にかけて育てた稲が無事に収穫されたお祝いと、来年も豊作であるよう祈願して各地で秋祭りも開かれますが、その代表的な行事が、伊勢神宮で行われる神嘗祭(かんなめさい)です。農業国家である日本は、昔から五穀の収穫を祝う風習があり、歴史書「日本書記」に西暦642年に行われた記述があるそうです。11月23日勤感謝の日は100年以上前から休日、日本で最も長く続いている休日だそうです。
人間にとって、若くても歳を重ねても元気に過ごすことができるコツは「がい」を持つことだそうです。「生きがい・働きがい・やりがい」。その「がい」を手にいれるためには「勉強が有効」だそうです。前向きの人生を築くには「勉強ビジョン」を確立することがポイントとか。学生時代にそのビジョンを熟知していれば、違った人生が歩めたのではないかと・・・・・人生うまくいかないものですね。
計画こそ重要で、10年計画(最終目標)、年間計画(中間目標)、月間計画、習慣計画(小目標)、一日の計画と細かく立てることが成功の秘訣。計画は未来を開拓する手段ですから、できるだけ具体的に、中間目標は手の届く範囲にきめこまかく幾段階も設けるのがポイントとか。真の自己実現の先には、「我欲の追及」ではなく「貢献しよう」という志が大事な柱になります。勉強の成果を上げるには暗い性格を、明るく前向きに勉強できるキャラクターに転換することが大事なようですが、皆さんはどのように考えますか。
また、「学習権」なるものを知りました。「学習権」ユネスコ・パリ宣言によると「「学習権」とは、読み、書く権利であり、問い続け、深く考える権利であり、想像し、創造する権利であり、自分自身の世界を読み取り、歴史をつづる権利であり、教育の手だてを得る権利であり、個人および集団の力量を発達させる権利である」」。
学習権は、たんなる経済発展の手段ではなく、それは基本的権利の一つしてとらえ学習行為はあらゆる教育活動の中心に位置付けられて、人々を成り行き任せの客体から、自分自身の歴史を創造する主体に変えていくものといわれています。また基本的人権の一つでありその正当性は普遍的なものといえるのかも知れませんね。
実りの秋・文化の秋・晩秋を見つけに歩いてみたいと思います。色づき始めた美しい紅葉、秋の柔らかな光を感じる幸せに出会えるような気がします。