コラム
せっかく乳がんになったのだから ~患者アドボケイト活動~
第6号(通巻197号) 2017年1月1日発行
患者アドボケイトとは、医療向上を前提とした患者を支援するための具体的な行動・政策提言です。「救われる命が救われ、取り除かれる苦痛が取り除かれ、病気になっても病気と向き合って生きていける社会を、国民が力を合わせて実現していく」ことです。
「2035年の日本社会」を見据えて、医療ビッグデータの構築・整備、利活用を正しくかつ加速して進めていくことが求められています。
新たな知見や価値観を創出することが期待される医療ビッグデータ。医療情報が抱える課題の解決型提言組織として、『「医療ビッグデータ・コンソーシアム 政策提言2015」~医療ビッグデータを「つなぐ」「活かす」ことで日本を「変える」。新しい価値観の創出に向けて~』がとりまとめられた。ゲノム創薬により、パーキンソン病やアルツハイマー病といった治療満足度の低い疾患に対する新薬も開発され、これを「活かす」ことで日本は世界中の難病治療に貢献できます。医療の効率化や最適化が推進されるばかりではなく、国民の健康・医療に対するリテラシーが向上し、その意識の変化が国民皆保険制度の存続に寄与することになります。夢物語ではなく、2035年医療が国民の共有財産として創造できることを願っています。