絵子の縁側便り 3月号

2022年3月1日
内田絵子

 野山に田畑や大地に、明るく色彩豊かな花々が次々に咲き競い春を謳歌しているような季節になりました。立った一輪の花でも、群生の花でも強い息吹や生命力にあふれた花が咲くのをみると自然と元気が湧いてきます。春の到来に何か気分がウキウキと華やいできますね。会員の皆様も、きっと温かな日差しに誘われて、春を満喫されながらの散歩やスローウオーキングを楽しんでいらっしゃることと思います。

今、日本では人口の30%が65歳以上です。超高齢社会を迎えた日本にとって、これからの医療のあり方は・・・・・一人ひとりの健康と生活の質を大事にしながら経済成長を確保し、より持続可能な社会を目指して世界の主導的役割を果たすことが求められています。

 日本の医療費は年間43兆円ですが、2025年には58兆円と試算されています。今後は「予防・早期発見」を目的としたビックデーターの活用が益々活発となり、健康延伸を保証するイノベーション医療エコシステムが注視されてくるといわれています。

 世界の長寿国のトップランナーとしての日本に期待されているのではないでしょうか。

 コロナでの自粛生活が続く中、高齢者となった自分自身にできる「医療エコ」とは何かについて考えてみました。「病気を予防するとは・治すとは何か」に思いを巡らせてみました。睡眠障害、心身症等、ストレスが原因で心理的な不調起こるのと同時に、身体的にも痛みや吐き気などの症状でると言われています。医療や薬ばかりに頼るのではなく、時には自分の体と向き合い、体が発する声を聴き取り、自分からできることを始めてみることが大事なことではないでしょうか。まずは、自身の健康について考えてみる視点や予防の視点「健康自衛・心身相関」を大事にすることからスタートしたいと思いました。

 呼吸法を通じて、生まれたての赤ちゃんの持っている生命力に近づくことは、古代からのアンチエイジングの方法といわれていますが、呼吸法は難しいので、深いため息を「あーあ」とつきながらストレス解消に繋がっている呼吸法を実践しています。

 また「現代人は体が冷え、食べ過ぎ」を指摘される事が多いです。免疫系が正常に機能しなくなると、体の深部が冷え、手足など末端の血液循環が滞り、冷え性の症状が現れるそうです。年間を通じて自律神経のバランスを整え、花粉症、冷え性を予防したいものですね。

 飽食の時代、食で健康を損なう人も少なくないと言います。「食をコントロールすることは、自らの精神を律する生き方、運命をも左右する」との言葉に耳が痛く、猛省の日々ですが、なかなか難しい実践です。また「心身相関」「呼吸・食事・運動・心」「医食同源」等など、先人の教えは理が適っているように感じられます。心が曇れば体も重い、心が晴れやかだと体も軽快に動きます。悩むと胃が痛くなったり、怒ると血圧が上がったり、胃腸が正常に機能するためには、内臓機能に関わる自律神経が安定していることが必要だといいますが、心と身体は密接に関わりあっていることを実感する日々です。

誰もが経験していながら「病気になると体の変調ばかりを治そうとすることが多い」との指摘に納得します。超高齢・人口減少社会を生き抜くために、自身でできることに取り組んでいくことが重要だと再認識をしている今日この頃です。誰もが経験していながら「病気になると体の変調ばかりを治そうとすることが多い」との指摘に納得します。超高齢・人口減少社会を生き抜くために、自身でできることに取り組んでいくことが重要だと再認識をしている今日この頃です。

また心身ともに健康に暮らすために

  1. 早起きをする
  2. 喜んで働く
  3. 笑う
  4. 人と話す
  5. 感謝する

と、心のありようを大事にしていきたいものです。

「沖縄はチャンプルー文化」と言われています。チャンプルーは混ぜるの意で、転じて文化や人の交流の意味もあるそうです。家族はもちろん、地域も年齢も様々な人が混ざり合い交流することで、互いに力を受け合うようです。また「ゆんたく」といって井戸端会議のような習慣があり、友人と何時間でもおしゃべりをするそうです。何気ない話題でも、人と話す時間は心満たされる長生きに繋がるといわれています。

歳を重ねても人や社会と交流を持ち、自分の働きが誰かの役に立っていると実感でき、その喜びはいつまでも健康を保ちながら生きていく大きな原動力となるのでしょう。

新しい生活が始まる春・・・・今度はどんな世界が広がっているのでしょうか。

爽やかな空気を胸いっぱい吸い込んで、心もからだも健やかに、朝の散歩やスロージョギングを楽しんで健康な一日を過ごされることを念じています。