2021年11月10日 場所:第一生命保険株式会社立川支社会議室
「がんと共に生きる」を「支える地域の力」講演・意見交換会をいたしました。

~第一生命保険会社での講演・意見交換会を終えて~

日本の現状は、人口の30 %が65歳以上、医療費全体の4割が75歳以上、2025年には医療費が58兆円を超えるといわれていますが、医療費の上昇・医療従事者不足・無医村の存在・病院不足・生活習慣病の増加等など、課題や山積みの危機的状態といわれ続けています。2025年問題へのカウントダウン、そして2040年に医療を見据えての備えについて地域みんなで考えていこことが必要不可欠です。

これからの地域医療を考える時、「疾病予防・疾病重症化予防・フレイル」が、益々重要視されてきます。今回の企業さんとの合同セミナーは、非常に大きな意味を持つ第1歩だと考えています。

地域に根ざした優良企業の「第一生命保険会社 立川支社」と地域で25年の活動を継続している「がん患者団体NPO法人ブーゲンビリア」との連携活動の第一歩「知る」ことからスタートした第1回の勉強会「がんと共に生きる・支える地域の力」は、重要な意味を持ち、次の一歩に繋がることを期待し地域医療変革のための歩みを進めていきたいと思います。

2021年11月吉日
NPO法人ブーゲンビリア統括理事長 内田絵子

第1回勉強会「がんと共に生きる・支える地域の力」セミナー報告

内田統括理事長より「ブーゲンビリアの25年にわたる活動報告」のあと、2グループ(AとB)に分かれてがん啓発についてのグループワークを致しました。

Bグループ

Bグループは、立川支社の業務総括部長平岡様をはじめ6名の職員とブーゲンビリア金杉、村上の計8名で行いました。配布資料の日本対がん協会が警鐘している「コロナで将来がんの死亡者数が増加する?!」という話題から始まりました。かれこれ2年にわたる新型コロナの影響は、図り知れません。その一つに、がん検診受診率の低下もあげられています。

今回がん検診のメリット(早期発見が出来ること)やデメリット(検査によって身体に負担をかけてしまう)をよく理解した上で、がん検診を受けることが大切だと学びました。婦人科がんの子宮頸がん、乳がんは、検診が有効とされ、早期発見、早期治療が可能です。自分自身は勿論のこと、自分の周りの人やお客様にも検診の大切さを伝えていきたい。またがんは、正しい情報(国立がん情報サービスやがん拠点病院の相談支援センター)の取得も大切だという事もしっかりと伝えていきたい。子宮頸がん等、受けて欲しい対象者の受診になかなか結びつかない。どうしたら受けてもらえる様になるかなど問題提議され活発な意見交換もされました。

最後に、平岡部長様から、生命保険会社の社会貢献として、地域の方がたのがん啓発活動に努力をしたいという有難いお言葉も頂きました。(村上利枝)

Aグループ

Aグループは、立川支社次長 大橋千絵様をはじめ5名の職員の皆様とブーゲンビリア内田、谷合の計7名で行いました。

テーマ「乳がんの早期発見」のために
  • 「ブレスト・アウェアネス」
    乳がんは、早期に見つかれば、5年生存率99.8%。治るがんです。そこで、まず心がけたいのが「ブレスト・アウェアネス」という考え方。それは、自分の乳房の状態に日頃から関心をもち、乳房を意識して生活することです。

    1. 普段の自分の乳房を知る
    2. 気を付けなければいけない乳房の変化を知る(しこりや血性の乳頭分泌など)
    3. 乳房の変化を感じたらすぐ医師に相談する
    4. 40歳になったら2年に1回乳がん検診をうける
  • 「正しいがん情報」
    正しいがん情報は、国立がん研究センター・がん情報サービスや「がん診療連携拠点病院」や「小児がん拠点病院」「地域がん診療病院」に設置されている、がん相談支援センターで取得する。

最後に今後、第一生命保険立川支社とブーゲンビリアは、ブレスト・アウェアネスの啓発を推進し、マンモグラフィー搭載検診車での検診の機会を設けるなど、連携してがん啓発活動を行うことを確認いたしました。(谷合公子)

謝辞

本日は、お忙しいところ貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。
乳がん検診率向上のための早期発見の重要性について、乳がん体験者と企業側とで時間を超えての活発な意見交換をすることができました。まずは第一歩です。
これからもよろしくお願いいたします。

NPO法人ブーゲンビリア 金杉敬子